- 仕事を辞めることに決めたけど、退職日はいつにしたらいいのだろう?
- 上司に伝えるタイミングがわからない
- 会社に不満はあるけど、なるべく波風立てずに円満退職したい
もしこのように悩んでいるなら、本記事が少しは参考になるかもしれません。
わたしには二度の退職経験があります。
たくさん悩み、エネルギーを消耗しましたが
最終的には円満退職を実現できました。
本記事では適切な退職日の設定方法や、会社に退職意思を伝えるタイミングについて
わたしの体験談も織り交ぜながら解説します。
結論から言えば
- 退職日としてふさわしいのはキリのいい日
- 上司に伝えるのは3~6か月前
です。よければぜひご覧ください。
退職日はいつに設定したらいい?おすすめのタイミング5選
退職の意思を固めたら、まずは退職日の設定から始めます。
転職や引っ越しなど、どうしてもこの日でなければならない理由があれば別ですが
そうでない場合は退職日の設定が難しいですよね。
最終的には会社と相談して決めることになりますが、必ず希望日を会社に伝えるようにしましょう。
ポイントは
あなたと会社の双方にとって「キリのいい日」にすることです。
ここではおすすめのタイミングを5つ紹介します。
①年度末
新入社員や転職者、退職者など人材の流動が激しい年度末。
人事異動日やプロジェクト完了日などを年度末に設定している会社も多いと思います。
会社にとって一番の区切りとなるのは年度末です。
わたしも初めての退職は年度末を選びました。
キリのよさはもちろん、人事異動のタイミングと重なっていたことも理由として挙げられます。
②人事異動日
会社の人事異動が毎年ほぼ同じスケジュールで行われる場合は、そのタイミングで退職するのも選択肢の一つです。
異動が決まればますます退職しにくくなります。
「そろそろ異動かもしれない」と感じているなら、逃してはいけないタイミングといえるでしょう。
わたしは異動の可能性が高く、異動先で心機一転という可能性も限りなく低かったため退職しました。
人事ヒアリングの前だったため、課長にとっても良いタイミングだったようです。
さらに定年退職の偉い人たちと同じタイミングでもあったため、目立たずに済みました。
③ボーナス支給日
退職のタイミングとして頭に入れておきたいのがボーナス支給日です。
「ボーナスをもらって辞めるなんて汚い……」
と抵抗を感じるかもしれませんが、自信を持って受け取りましょう。
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不満を抱えながらも、ここまでがんばってきたあなたです。
ただし、どうせ辞めるのだからと勤務態度が不真面目になってしまうのは厳禁です。
気持ちよく退職するためにも、ボーナス支給日を考慮したスケジュールを立てた上で
最後まで懸命に働きましょう。
④担当業務やプロジェクトが一段落する日
あなたが中心となって担当する業務や、関わっているプロジェクトがある場合
進捗状況が一段落するタイミングも退職日としてふさわしいといえます。
仕事を投げ出すような形で退職してしまえば印象が悪いです。
無理のない状態で引き継ぎを行うことで、周囲からも納得してもらえるでしょう。
わたしは経理担当だったため、決算に関する一連の業務が終了するのを待って退職しました。
⑤会社の閑散期
退職のタイミングは会社の繁忙期を避けるのが鉄則です。
忙しい時期に社員が減るという経験をしたことがある人も多いと思います。
仕方がないとはいえ「なぜこんな時に……」と感じてしまう瞬間もあるでしょう。
温かく送り出してもらえなければあなたにとってもマイナスです。
気持ちよく退職するためにも、退職は会社の閑散期を選びましょう。
退職の意思を会社に伝えるタイミング
退職日を決めたら、会社に退職意思を伝える準備に入ります。
退職意思を伝えるタイミングは法律で定められていますが、一般的に妥当とされているタイミングとは異なっているようです。
ここでは両者の違いを確認したうえで、最適なタイミングを解説します。
法律上のタイミング
法律上では、雇用の解約の申し入れをした2週間後に雇用は終了するものと定められています。
つまり雇用期間の定めのない場合は、退職日の2週間前までに、退職願などにより会社に退職意思を伝えれば間に合います。
参考:厚生労働省
ただし、退職に関する規定は会社の就業規則でも定められている場合が多いです。
就業規則で2週間よりも長い期間が定められている場合は、なるべく守るようにしましょう。
一般的なタイミング
法律上で2週間前となっていても、実際は2週間となればかなり短い期間です。
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「2週間後に辞めます」と退職願を提出するのは現実的ではありません。
一般的には引き継ぎや人員補充などを考慮すると、およそ3か月前が妥当とされます。
しかし社内におけるあなたの立場や会社の状況によっては、それ以上の余裕を見たほうがいい場合もあります。
したがって、退職意思を伝えるのは
3~6か月前の間で頃合いを見計らうのが適切と考えます。
法律や就業規則で定められた具体的な日数はあまり気にせず、余裕を持って伝えると安心です。
わたしは二度の退職いずれも5~6か月前には上司に伝えていました。
引き継ぎや挨拶回りを行うのにちょうどいい期間だったと思っています。
円満退職のために大切なこと
退職に関する一連の行動には相当なエネルギーを費やします。
辞めるタイミングに悩むあなたも、大きなストレスとたたかっていることでしょう。
しかし乗り越えれば、きっと明るい未来が待っています。
ここでは退職を決めたらぜひやってほしいことや、大切にしてほしい心構えなどをまとめました。
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いずれもわたしの経験をもとにしています。
退職までの期間を気持ちよく過ごすための参考にしてください。
会社や部署に配慮する
退職で波風立てないために大切なのは、会社や部署に配慮した行動をとることです。
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世間は想像以上に狭いです。
辞めた会社といつどこで再びつながりを持つかわかりません。
去る側も残される側も、どうしてもストレスは発生します。
そのストレスが最小限で済むように心がけることが大切です。
たとえ会社に対して負のイメージが強くても
退職によって手間をかけてしまう相手への配慮は忘れないようにしましょう。
仕事が中途半端な状態で突然辞めてしまった社員の印象は良くありません。
反対に余裕を持ったスケジュールで引き継ぎや挨拶を十分に行った人は、同じ退職者でも負の感情を持つ人はいませんでした。
いつでも切り出せるように準備しておく
円満退職には出だしが肝心です。
退職意思を伝える準備は常に万全な状態を保ちましょう。
特に上司がいつも忙しくしている場合は、一瞬のスキがチャンスです。
ところで、退職意思を伝える際には重要な相談であることを示し
真剣に向き合ってもらえるような環境づくりが欠かせません。
わたしは言いたいことを手帳にまとめて、家で何度も練習しました(笑)。
セリフを丸暗記しなくても、退職理由や質問回答をポイントで頭に入れておけばスムーズに伝えられます。
万全な準備のおかげで、絶好のタイミングを逃さず上司に声をかけられました。
必ず直属の上司に伝える
退職意思を社内で初めて正式に伝える相手は、直属の上司であることが必須です。
たとえ直属の上司が退職理由に絡んでいるとしても、順番を飛ばすことは避けましょう。
ただし日頃から何かと相談にのってくれる人が社内にいる場合は例外です。
以下の条件のもとで話してみるのもいいでしょう。
- 他部署の社員
- 口が堅く信用できる
- 会社以外のプライベートな場所
わたしも勇気を出して、信頼できる他部署の先輩や社内カウンセラーに話を聞いてもらったことがあります。
話を聞いてもらうだけで心が軽くなるのを感じました。
ブレない姿勢を貫く
退職意思を伝えるときは、意思を固めた状態で臨むようにしましょう。
考えている、悩んでいるではなく「退職させていただきたい」とはっきり伝えることが大切です。
退職理由を会社関連にすると引き留めの口実を作ってしまいます。
あくまで自分にフォーカスした退職理由を伝えるのがおすすめです。
わたしが上司に退職意思を伝えたとき、引き留めにマニュアル的なものを感じました。
愛情のない引き留めには、よりいっそうブレない姿勢を通すべきです。
いっそのことサッパリ追い出してほしかった(笑)。
![](https://hitoripo.com/wp-content/uploads/2023/10/taisyokuriyuu_tsutaekata_eyecatch.jpg)
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コミュニケーションをとる
円満退職には部署の人たちとの十分なコミュニケーションが大切です。
有休消化や引き継ぎは部署の状況を見ながら、双方にとって気持ちよく進められるようにしましょう。
退職予定の社員がいる部署では複雑な感情が渦巻くこともあるでしょう。
それでもやるべきことを判断し、積極的にコミュニケーションをとることが部署のためにもなります。
わたしはまとめての有休消化はせず、部署の状況を見ながら都度申請していました。
有休を消化しきれなかったことは残念ですが、コミュニケーションをとりながら抵抗なく休暇を取得できたのでよかったです。
周囲の目を気にせず淡々としている
退職が社内に知られても淡々としていることが大切です。
人材の流動化が激しい現在、転職はもはや当たり前。
よりよい働き方やキャリアを求めての退職は何ら珍しいことではありません。
わたしは存在感の薄い人間だったため(?)退職が知られる前後で周囲の反応が極端に変わることはありませんでした。
それぞれ仕事で忙しく、特に他部署の人にとっては「へ~そうなんだ」程度だったと思います。
どう見られているかは気にせず、淡々としていたらいつの間にか退職日を迎えていました。
自分がいなくても会社は回ると考える
退職意思を伝えた後は「自分がいなくても会社は回る」と考えて過ごしましょう。
退職手続きや引き継ぎなどで会社は一時的に混乱しますが、すぐ元に戻ります。
迷惑をかけている申し訳なさで頭がいっぱいになってしまう場合は
「自分の代わりはいる」とポジティブにとらえてみましょう。
わたしは「自分よりもうんと頭のいい人がうまく回してくれるだろう」と考えたことで、みるみるポジティブになりました(笑)。
決められなければ1年見送ってみるのもアリ
「退職日がなかなか決められない」「どうしても上司に伝える勇気が出ない」
と悩む場合は、もう1年見送ってみましょう。
迷いが残った中途半端な状態では、退職意思をうまく伝えられません。
会社にいるのがよりいっそう気まずくなるだけです。
わたしは二度の退職を経験しましたが
いずれも「辞めたい」と最初に感じてから3年は考えました。
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「これだけ悩んだのだから、どちらを選択しても後悔はない」
というのが決断の決め手でした。
まとめ:円満退職のコツはタイミングを見極めること
ここまで適切な退職日の設定方法や、会社に退職意思を伝えるタイミングについて解説してきました。
円満退職には余裕のあるスケジュールが大切です。
できる限り会社に配慮し、後を濁すことなく退職するよう心がけましょう。
退職は自分らしく生きるための前向きな選択。
本記事が新たな一歩を踏み出すあなたにとって少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。