人間関係は時間をかけてゆっくり派の川池です。
本記事は「人間関係に疲れて推し活を楽しめない」と悩む人に向けて書きました。
「マウントの取り合いがつらい」
「合わない人との付き合いに気疲れしている」
「人間関係のストレスのせいで推し活まで面倒になってしまった」
もしこのように悩んでいるなら、本記事が少しは役に立てるかもしれません。
わたしは10年以上のバンギャ歴を経て、現在はゆる活にシフト中です。
連絡をとっているオタク仲間は一人だけ。
自分を正しく理解し、無理しないこと
を覚えてから、人間関係のストレスはなくなりました。
本記事では推し活の人間関係に悩まないための、ストレスフリーな交流法を紹介します。
よろしければぜひ参考にしてください。
推し活の人間関係における悩みとは
推し活の人間関係で悩む理由は大きく分けて3つあります。
- マウント
- 同調圧力
- 相性
以下で詳しくお話しします。
①マウント
マウントとは、自慢したり自己の優位性を誇示したりすることです。
推し活では次のような事例があてはまります。
- お金を積んだ方がえらい『金銭マウント』
- より長く応援している方がえらい『古参マウント』
- 推しに認知されているからえらい『認知マウント』
相手がその気になってマウントを取ってくる場合と、相手に悪意がないのを知りながらも「マウントを取られた」と受け取ってしまう場合があります。
前者は論外ですが、後者は素直に聞いてあげられない自分が嫌になることも。
いずれのパターンも苦しいことに変わりはありません。
②同調圧力
同調圧力とは、集団の中で多数派に合わせなければならなくするような圧力のことです。
推し活では次のような事例があてはまります。
- ネガティブ発言を慎まなければいけない
- みんなが持っているグッズは買わなければいけない
- 振り付けがわからないと批判されるから覚えなければいけない
推し活の一体感はすばらしいものです。
アーティストによって独特な空気感が形成されることも、同質化の強さの表れだと考えられます。
もちろんわたしも、一体感を求めてひたすらライブに通ったオタクの一人。
しかしその一体感がマイナスに傾いた瞬間から、同調圧力と化してしまうのかもしれません。
③相性
推し活をしていて「この人とは付き合うのが苦しい」と感じることは誰にでもあると思います。
たとえば次のような場合です。
- マナーを守らない(出待ち、路上でのグッズ交換、カフェ席の占領など)
- 自分勝手な行動(予定を守らないなど)
- 距離感が近すぎる(ボディタッチ、秘密の共有など)
推し活に対する考え方や行動様式は人によって異なります。
相性の良い人になかなか出会えないのは当然です。
しかし誰しも「オタク仲間を大切にしたい」という思いをもっています。
合わない人とも良い関係を築こうとして、気疲れしてしまうのです。
推し活で人間関係を築く理由
そもそも推し活に人間関係など必要なければ悩みません。
ストレスを抱えてまでも、オタク仲間と交流する必要があるのでしょうか。
結論から言えば、推し活において人間関係は「プラスに機能する範囲では必要」です。
その理由を考察します。
オタクが推し活で叶えたい願望とは
まず大前提として、推し活の第一願望は
「好きな推しを楽しく応援したい」
です。
誰が何と言おうと、すべてのオタクの行動要因はこれに尽きます。
そして、第一願望を取り巻く形でいくつかの第二願望が存在します。
たとえば次のようなものです。
- ライブで推しを拝みたい
- イベントで推しと交流したい
- オタク仲間と語り合いたい
- 推しにとって良いファンでありたい
- 他のファンに迷惑がかからないようにしたい
推し活で人間関係を築くのは願望を叶えるため
前述の第一願望と第二願望を図解で表すと、このようになります。
わたしたちオタクは日々の推し活で、第二願望を叶えるために行動します。
第二願望にまつわる行動において、人間関係をプラスに機能させることで実現に近づくのです。
第二願望が叶えられた分だけ、第一願望の達成感が大きくなります。
推し活における人間関係のメリットとデメリット
人間関係は推し活の願望を叶えるために効果をもたらすとお話ししてきました。
しかし人間関係がマイナスに機能してしまうと逆効果となり、願望から遠ざかってしまいます。
ここでは人間関係が推し活にもたらすメリットとデメリットについて解説します。
①推しについて語り合える
自由に話せる相手ができれば、推しへの気持ちを誰かに聞いてほしいという欲が満たされます。
共感や価値観の交換を通じて、好きな気持ちはいっそうふくらむことでしょう。
しかしマウントや妄想が過ぎる場合、聞かされる側に多大なストレスが生じます。
聞いてあげたい気持ちと、もう聞きたくないという気持ちがごちゃ混ぜに……。
話に熱が入ると、相手の気持ちをつい放置してしまうことは誰にでもあると思います。
もちろん自身についてもいえること。
相手への気遣いを忘れず、楽しく会話できる関係性が理想です。
②相方ができる
相方とは、ライブやイベントなどで決まって行動をともにするオタク仲間のことです。
気心知れた仲間と一緒ならストレスフリー。
いつでもどこでも安心して推し活を楽しめる点で、相方の存在は大きなメリットになります。
ただし、相性のいい人でなければ逆効果です。
多少の違和感があっても、たった数回の行動だけで「相性が悪い」と判断するのは困難です。
そして次第に距離を置きづらくなり、違和感を無視して関係を維持しようとしてしまいます。
わたしは経験上「相方がほしいなら強く求めないべきだ」と考えています。
推し活は一人でいいと思い始めてから、親しい仲間ができたためです。
③現場でわいわいできる
一人でライブ参戦する場合には、さみしさに襲われる瞬間が多々あります。
仲間がいれば常に誰かと一緒の状態。
グッズ交換や食事など、ライブ以外でもさみしい思いをすることなく過ごせます。
デメリットはスケジュールが制限されることです。
団体行動であればやむを得ません。
気疲れしてしまうなら相手を選ぶか一人行動を選択しましょう。
ストレスを我慢してまで行動するのは仲間にも失礼ですね。
④推しの情報が得られる
推しの情報を一人で完璧に収集するのは困難です。
仲間がいれば情報の補完や修正ができます。
インターネットではわからない独特なしきたりや、マナーなどを教えてもらえるのもメリットです。
しかし、二次情報にはその人の価値観が少なからず含まれます。
中にはウワサ話を真実であるかのように話す人も……。
ライブやイベントなどに自ら足を運ぶことでしか得られない情報もあります。
推し活の質を下げてしまわないためにも、情報の取り入れ方には注意しましょう。
⑤ファンコミュニティに入れる
推し活は自由に楽しむものとはいえ、ある程度の協調性は必要です。
ファンコミュニティに入ることで、ライブの流れや応援方法などを理解できます。
しかし協調性を意識しすぎて、自分の意思や価値観がわからなくなってしまうことがあります。
推し活には自分だけの感性が重要です。
周りに合わせるべきところと、自由でいいところの区別をしましょう。
人間関係はプラスに機能させることが大切
以上のように、人間関係にはメリットもデメリットもあります。
デメリットばかりを経験すると、何もかも面倒になってしまうかもしれません。
しかしメリットとなる経験を思い出してみてください。
ファン同士の思いやりや助け合いによって、あたたかい気持ちになることも多いです。
推し活を楽しくさせるための人付き合いを意識して、無理なく交流することが大切です。
推し活の人間関係で悩まないための解決策
推し活の人間関係をプラスに機能させることの重要性をお話ししてきました。
最後に具体的な解決策を紹介します。
ポイントは5つの「やりすぎ」に注意することです。
①SNSの見すぎ。ほどほどに見よう!
他人と比べてしまうのはSNSの見すぎが原因です。
他人がどのような推し活をしているかは、知る必要がありません。
SNSでの交流をほどほどにすることで、適度な距離感を保てます。
「SNSはあまり見ない派」というキャラでいると楽です。
②リア友になろうとしすぎ。ドライでいよう!
違和感を我慢してまで関係を維持しようとするのは、リア友を意識しすぎるからです。
リア友とオタク仲間は別なので、ドライな関係のままでいいと考えましょう。
オタク仲間とは「リア友になれたらラッキー」ぐらいの構えで交流することをおすすめします。
「気づいたらいつの間にかリア友になっていた」という展開が理想的!
③完璧を求めすぎ。中途半端でいよう!
マウントに疲れてしまうのは、完璧を求めているからです。
中途半端をよしとすることで、マウントを聞き流せるようになります。
推し活にはノルマも完璧もなく、見える活動だけで量を判断できるものでもありません。
④周りに流されすぎ。自立心を鍛えよう!
同調圧力に苦しむのは、周囲に合わせようという意識が高すぎるからです。
もちろん協調は大切。
並行して自立心も鍛えることで、意思が明確になります。
自立心の形成は相手を理解することにもつながり、良い人間関係が築けます。
⑤期待しすぎ。一方通行を意識しよう!
完璧を求めるのは、推しに期待しているからです。
推しへの愛情は一方通行であり、活動量の多さと見返りは比例しません。
お金を積んだ分だけ、イベントに通った分だけ……というのは
確率を考えれば少しは関係するでしょう。
しかし大半は運です。
推しへの期待と仲間からのマウントはサラリと流しましょう。
魔法の言葉は「まぁいっか」「しかたない」
人間関係も同様で、相手に期待しないことが大切です。
相性のいい人に出会えるのも運だと思えば、悩まなくなるはずです。
まとめ:人間関係はサブ的要素。自分らしく楽しく推そう
本記事では推し活の人間関係に悩まないための、ストレスフリーな交流法を紹介してきました。
推し活の人間関係に悩んだら思い出してほしいことは二つあります。
一つ目は、推しがメインで人間関係はサブであること。
二つ目は、自分を正しく知ることです。
あなたにとって最適な推し方とコミュニケーション法を把握することが大切です。
人間関係が推し活の障害になっているなら、見直してみてはいかがでしょうか。
「好きな推しを楽しく応援する」
すべてのオタクのみなさんが、この第一願望を叶えられますように!
最後までご覧いただきありがとうございました。