「ライブハウスの最前が当たった!不安だけど、せっかくなら推しを近くで拝みたい」
「初めての最前にあたり準備や心構えが知りたい」
もしこのように考えているなら、本記事が少しは役に立てるかもしれません。
わたしは歴10年以上のバンギャです。
様々なライブハウスに通い、運よく最前を経験したこともあります。
最前の魅力はなんといっても、推しの生き様を五感で味わえるところ。
しかし最前で楽しむためには、タフな身体と心が求められます。
最前は「恐いなら後ろへ行け」な世界です。
本記事では、わたしの経験をもとに
初めてライブハウス最前に挑戦するための心構えを記事にしてみました。
よろしければぜひご覧ください!
ちなみにわたしは後ろでゆったり見る派です(笑)。
【注意事項】本記事が前提とするライブについて
まず大前提として「ライブハウスの最前はこうだ!」と一概に言い切れるものではありません。
ライブ会場やアーティストによって、ライブの特色は異なるからです。
たとえば
- 会場は横に広いのか縦に長いのか
- 動員数は多いか少ないか
- 激しいのかそうでもないのか
- 振り付け多めの一体感重視か、振り付け少なめの自由度重視か など
わかりやすいようにあえて二択で表しましたが、書き切れないほど多くの特徴があります。
そしてその特徴ごとに、最前の様子が異なることは言うまでもありません。
- ダイブ無し
- モッシュ有り
- 場所の入り乱れはそこまで激しくない
- 振り付け多め
- ツアー各所の動員数は200~500人程度
一体感重視型で騒ぎ方も激しめ。
でも危険行為をする人はおらず、振り付けも強制はしない点で平和かなと思います。
【Q&A方式】ライブハウス最前のイメージって実際どうなの?
ライブハウスの最前は不安なイメージも多いと思います。
最前への挑戦にあたり、イメージをより現実的に想像することが大切です。
ここでは初めての方が抱きがちなライブハウス最前のイメージについて、実際どうなのかQ&A方式で回答します。
- ダイブやモッシュが恐そう。
-
恐いです。自分の身を死守しましょう。
最前に限らず、ライブハウス初心者にとって最大の恐怖はダイブとモッシュではないでしょうか。
女性客が多いアーティストの場合、ダイブはほとんど無いような気がしますが
モッシュには要注意です。単なる”もみくちゃ”とは異なるカオス状態。
モッシュが始まると、最前では後ろから何人もの観客に押されるため
柵がお腹に食い込んで尋常じゃなく苦しいです。推しのライブは大好きなのですが、正直モッシュだけはほんとうに嫌です(苦笑)。
しかし盛り上がりの邪魔をするようなことをしてはいけません。
モッシュは最前でなければ参加せずに見守るのみ。
そして最前では、曲が終わるまで必死に耐えるのみです。 - 場所を取られると聞いた。
-
取られます。自分の場所を死守しましょう。
2~5列目の人の中には、スキあらば最前に行こうと狙っている人もいます。
慣れている人はモッシュに乗じてしれっと奪うこともあるとか……。
というのは、以前好きだったアーティストのファン友さんから聞いた話。
最前で見たいがための迷惑行為を堂々と発言していてオゥ……となりました(汗)
とはいえわたし自身、場所を取られた経験はありません。
しかし大切なのは「ここはわたしの場所!」と死守する気持ちです。
最前で見る場合は、場所を取られる可能性があることをつねに意識しておきましょう。
- ノリがわからない。
-
わかっていたほうが安心して楽しめます。
最前は自分の姿がまるさらし状態になるため、ノリ方にとまどう人もいると思います。
たとえば「振り付け、よくわかっていないけど完璧にしなければならないのか」
「ふだんテンション低めだけど、無理やりアゲアゲにしなければならないのか」このような不安です。
「余計なことは考えず、自由に楽しみましょう!」と言いたいところですが
ある程度はノリ方を意識して楽しむことをおすすめします。一人だけテンションが低いと浮きます。
場合によってはステージ上からも後方の観客からも悪目立ちしてしまい、肩身が狭くなるかもしれません。当該アーティストのライブハウス公演を一度でも経験していれば、なんとなくのノリはわかると思います。
わたしもテンション低めなので、恥ずかしい気持ちはわかりますが
ノリノリで騒いだほうが確実に最前を楽しめます。
自分を超えましょう! - 新規なのに最前はアリなのか。
-
もちろんアリです。
番号は運なので、置かれた状況で楽しむのがマナーです。
新規だと様々なことに遠慮しがちですが
わたしの交流範囲では、新規や古参といった話題は一切ありません。誰が最前だろうと関係なく、自分が楽しむことだけを考えています(笑)
推しの気持ちになってみても、いろんな人に最前で見てほしいのではないでしょうか。
たとえ新規であっても、本記事でお伝えする心構えを意識したうえで最前を楽しみましょう!
ライブハウスの最前で見るなら守るべき暗黙のマナーとは
ライブハウス最前のイメージと現実をお伝えしました。
もしかしたら不安が強くなってしまったかもしれませんが、次のことを実践すれば大丈夫です。
ライブハウス最前には「暗黙のマナー」が存在していると考えます。
ここではわたしの経験から、守るべき4つのことをお話しします。
ライブの特色を理解する
最前に行くなら、ダイブの有無やモッシュ曲など
当該アーティストのライブの特色を知ることが欠かせません。
わたしはうっかりしていて、モッシュ曲が始まってものほほんとしており
突然の猛烈な押しに遭いました(泣)
今思えば、隣の人はモッシュ直前に伏せて身を守る準備をしていましたね……!
ライブDVDや公式サイトなどでも、ライブの特色をつかむことはできます。
しかし実際に参戦してみて初めてわかることも多いです。
一体感を重視するライブでは、最前であからさまに目立つ行為をするのも好ましくありません。
よくわからない、不安な気持ちが強い場合は後方で見たほうがいいという考えです。
初めて最前に挑戦する前に、当該アーティストのライブハウス公演を一度でも経験してみることをおすすめします。
全身で楽しむ
最前は誰もがうらやむ場所です。
そのような場所で、もし棒立ちなどしていたらどうでしょうか。
後ろの人にとっては「だったら下がってくれ!」と不快な気持ちになるかもしれません。
振り付けがあってもなくても、最前に来たなら全身でとことん楽しみましょう。
最前の人には、その日のライブを盛り上げる義務があるともいえます。
ギュウギュウで身動きできないときもあります(笑)
身体と心を鍛える
どんなに押されても負けない身体と、迷惑行為を受けても楽しめる心が必要です。
最前は推しを特等席で拝める神番。
押されて泣いたり文句を言っていたりするようなら、最前で見る資格はありません。
前述したとおり、猛烈な押しは尋常じゃなく苦しいです。
それでも人を恨まず、ただひたすら耐えなければなりません。
さらにライブハウスは熱気が充満しています。
最前は特に暑いので、倒れないよう体力をつけることも大事です。
最前が舞い込んだ奇跡に感謝し、鍛えた身体と心でライブのムードを保ちましょう。
柵から手を離さない
柵を制する者は最前を制す、と言っても過言ではない(?)
マナーとはちょっと違いますが、最前では欠かせない「柵」についてのお話です。
最前では基本的に柵から手を離さないでください。
振り付けで両手を上げることがあっても、終わればすぐに手を置きましょう。
柵が最大の役割を発揮するのはモッシュです。
モッシュ曲が始まったら柵をしっかりつかみ、準備態勢に入ってください。
そして「モッシュが来るぞ!」と感じたら……
- 頭は低く
- 上体を若干まるめて
- 腕とお腹に力を入れる
この姿勢で、ただひたすら耐えましょう。
他に留意すること
服装はTシャツがおすすめ
ライブハウス公演には、汚れてもいい服装で参戦するのが一般的です。
着ている服は大量の汗でベッタリしたり、人との密着で傷んだりします。
おしゃれをしたくなる気持ちもわかりますが、大切な服は避けたほうが無難でしょう。
特に最前の場合は、推しにやる気モードをアピールする点でもTシャツをおすすめします。
最前なのにあきらかに動きにくい服装では違和感満載だからです。
わたしは最前なのに厚着をしてしまい、浮いた経験があります(汗)
Tシャツにスニーカーなら「盛り上がるぞー!」という思いが伝わりますよね。
グッズTシャツを着用するのがベストですが、持っていない人や保管用にしている人はそれ以外のTシャツを着用することも多いです。
なおアクセサリーは無くしてしまう可能性が高いので、はずしておきましょう。
整列は遅すぎない程度に
最前だからといって、早めに整列しすぎると体力やトイレの問題が出てきます。
しかし、すでに列ができた状態で割り込むのも迷惑になりますよね。
整列は開場ギリギリを避け、30分前くらいがちょうどいいかなと思います。
入場後はフロア直行が必須
入場すると、ポスターのサインや物販などが気になりますが
最前の場合はわき目もふらずフロア直行が必須です。
位置を決めたら動くことはできません。
トイレや荷物整理は整列前に済ませておき、ドリンク交換は公演後にしましょう。
なお、フロアの場所取りについては端から詰める必要はありません。
好きな場所を取りましょう。
推しにアピールするもよし
せっかく最前を取れたのであれば、推しに何かしらのアピールをしてみたいですよね。
たとえば次のようなアピール方法があります。
- 名前を呼ぶ
- グッズを身につける
- 精一杯楽しむ
グッズTシャツは、そのツアーのものを着用していれば喜ばれると思います。
推しメンバー独自のグッズであれば、アピールポイントはさらに高まるでしょう。
そして精一杯楽しむこと!
この空間にいられる幸せを体現することが、何よりのアピールになるのではないでしょうか。
最前なのに推しの顔が見えないこともある?
ステージの高さによっては、最前なのに推しの顔が見えないこともあります。
これはわたしの実体験です。
ライブ中、ほぼ推しの足しか見えないという珍事でした(笑)
最前ならガン見し放題と思っていたので、意外な事実に驚きました!
また、アーティストによっては
最前よりも遠くの観客を見ている時間が長い人もいます。
そうなると、おなじみの「目が合った勘違い」は
後方にいたほうが多く発生することになりますね。
ちなみに珍事発生時も、ドラマーだけはとてもよく見えました。
バンドによって例外はあるにしろ、ほとんどの場合ドラマーはステージ後方で座ってプレイをしています。
ドラマー推しの方なら、最前でドラムプレイをガッツリ堪能できるでしょう。
どうしても不安なら2~5列目のすみっこを選ぼう
「それでもやっぱり最前が恐い……」という方は、2~5列目のすみっこをおすすめします。
2~5列目は柵が無いことから、最前よりもひどい目に遭うと言われていますが
わたしはそのような経験はありません。
むしろ最前より平和で、よく見えます。
押されても前の人がクッションになるので、最前の苦しさと比べたら断然2~5列目のほうがいいです。
加えてすみっこにいれば、押しの不安からも逃れられます。
初めての最前に抵抗があるなら、まずは2~5列目で最前の様子を予習してみましょう。
まとめ:万全な準備とマナーを守って最前を楽しもう
ここまで、ライブハウスを最前で楽しむための不安解消策や覚えておきたいマナーをお伝えしてきました。
- 当該アーティストのライブハウス公演を一度経験してから、最前に挑戦することがおすすめ
- タフな身体と心で、自分の身の安全と場所を死守する
- 神番の奇跡に感謝して思いっきり盛り上がる
いろいろと書きましたが、前述のとおりライブの特徴は様々です。
本記事の内容よりも平和なライブはありますし、逆にもっと激しいライブもあります。
大切なのはライブの特徴を理解し、万全な準備をすることです。
本記事が初めてライブハウス最前を経験する方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。